耕作放棄地開拓記5

2023年6月末日をもって「こうべ果樹の就農学校」を卒業し、

いよいよ7月1日からは個人での活動が始まりました。

する事は引き続き耕作放棄地の開拓ですが、

これからは毎日作業できるので、一気にペースアップできるぞ!

と目論んでおりましたが、中々そうは問屋が卸してくれません。。

目次

開拓記

伐採した竹で竹炭作り

圃場に倒れかかっていた竹を伐採し

長い間、圃場の隅に放置していたのですが、

邪魔で草刈りもできないので、竹炭にして

土壌改良材として有効利用しようと思います。

伐採した竹や雑木、葛などを隅に隔離していたが草刈りの邪魔になるので炭にする

周りに何も無い圃場とはいえ、万一に備えてすぐに消火できる

水を確保する必要があります。

幸い、東播用水が元々あったのでこれにホースを繋げられるよう

「町野式カップリング」を購入しました。

東播用水取水口
町野式カップリングでホースと接続
これで消化準備は万全

竹炭を作るには「無煙炭化器」があると簡単なのですが

これが只の金属製の輪っかのくせに異常に高い!

(数万円~数十万円まで)

なので、穴を掘ってそこで燃やすことにしました。

穴を掘って燃やすことで穴の中では酸欠となり、

灰になるまで焼けずに炭になります。

穴の中は竹炭になっている
水をたっぷりかけて消火する

この作業、思いの外重労働で、何ヶ月も放置していたせいで

草やら葛が絡みついて、竹が抜けません。

燃やす穴まで運ぶのにバテてしまい、1日では終わりませんでした。

最初に燃やした日はまだ6月で研修中だったので、

次に行けたのは1週間後だったのですが、OMG!Σ(ll゚Д゚ll)

たっぷんたっぷんに水が溜まってる-!!

水が満水状態でした。

仕方なく、もう一つ穴を掘っていると・・・

次から次へと問題発生!

なんか出てきたーー!

又しても塩ビパイプが出てきました。。。

さすがにこの上で燃やすわけにもいかないので

さらにもう一つ穴を掘るハメに・・・

3つめの穴で竹炭作り再開

トラブルと体力の無さで遅々として作業が進みませんが

延べ3日かけてなんとか竹炭作りは成功しました。

炭になったところで一気に消火

消火する水はこれでもかと言うくらい

時間にして10分~15分くらいはかけたのですが

それでも、翌日まだ水蒸気が上がっていました。恐るべし。

できた炭は緑肥、堆肥、籾殻と一緒に鋤き混みする

草刈り

やっと邪魔な竹やら葛がなくなったので

草刈りができます。

←before after→

きれいになってスッキリしました。

法面もきれいに草刈り

今回、法面の笹やら葛を刈るのに、秘密兵器

オレゴンシュレッダーブレード2枚刃を使ってみました。

オレゴンシュレッダーブレード

ここの法面にはガードレールやら大きい石などがあったので、

非常に危険でした。

威力は抜群でしたが、使う場所は選んだ方が良いですね。

明渠掘り

ずっと未着手だった、かつてバックホーを嵌めた方の

圃場の開拓に取りかかります。

まずは竹炭を作るために掘った穴に水がタプンタプンに

溜まっているのを排水します。

排水溝に流れ出るように水糸を張って

それに沿って掘っていきます。

こちらの圃場は泥濘が酷くバックホーが入れないので

剣スコとジョーレンのみで掘り進めます。

排水溝があるのでそれに繋ぐ明渠を掘る
一番奥の穴は今後も焼却炉として利用予定。最初に掘った真ん中の穴はどうするか未定。
圃場入口近くから排水溝まで明渠を掘った
いざ開通!勢いよく水が流れ出てくれた

塩ビパイプの調査

穴掘ってたら出てきた塩ビパイプがどこからどこに

繋がっているのか、調査します。

もしまだ使えそうなら、有効利用したいと思います。

塩ビパイプに沿ってひたすら掘り進めます。

んがっ!

ししお

ぎぃやぁぁぁーー!!

又してもトラブル発生!!

塩ビパイプに重なって何やら鉄のグレーチングのような物が

出てきました!!

壁から顔の一部が見えた巨人のよう

次から次へと、なんで土の中にこんな物が埋まっているのでしょうか?

とにかく、放置するわけにはいきませんので、

塩ビパイプは一旦置いといて、この謎の鉄を掘り起こします。

出てきたのは鉄製のブリッジ

今で言うアルミブリッジですが、これは鉄製。

スチールブリッジとでも言うのでしょうか?超重い。。

兎に角、ブリッジは無事掘り出すことができたので、

塩ビパイプの行方を辿ります。

取水口は、法面下のかつて明渠があったっぽい端に

ありました。

上向きの取水口発見!
中の土を取り除き、土が入らないようにタオルの切れ端で蓋しておいた

排水口は川へと繋がる用水路の法面に埋まっていました。

排水口が完全に埋まっていた為、今まで全く気付かず

水を流してみたところ、途中で詰まることなく

ちゃんと排水口から流れ出ていました。

これは使えそうなので、活かす方法を考えます。

竹伐採

圃場に倒れかかっている竹が増えてきたので

伐採しました。

前から気になっていたのですが、暗渠の出口に

塩ビパイプが横たわっていて、とても邪魔でした。

この塩ビパイプは埋まってはいないのですが、

竹やら葛やらイバラなどが絡みつき、

取り除けなかったのですが、竹を伐採したことにより

ようやく取り除くことができました。

そうしたらなんと!有孔パイプでした!

これは有効利用できそう

引き替えに剪定ノコギリを又しても折ってしまいました。

イバラの物凄い太い幹を根元から切ろうとしたら、

なんと!!3つに折れてしまいました。

ここにも天剣の宗次郞がいたとは・・・

これで3本目です。。。

まだまだ道具の使い方が素人です。(T_T)

セスバニア田助の成長

6月10日に種を撒いた緑肥(セスバニア田助)ですが、

順調に育っています。

11日後(6月21日)
23日後(7月2日)
31日後(7月10日)

鋤き混みはあと1ヶ月くらいでしょうか?

暗渠資材納入

暗渠には砕石と暗渠パイプを入れようと思っていましたが

研修仲間の一人が梱包資材の「アスパックサラサラ」を

使った暗渠の施工のバイトに行ってきたらしく、

とても楽かつ安価に済むと聞きました。

発泡スチロールなのでとても軽く、一人で施工するには

うってつけと感じました。

アスパックサラサラ これで40m分の暗渠が施工可能

これ一つで10m分の施工が可能で、施工方法は

排水口には塩ビパイプを埋め、アスパックサラサラを

20cm位敷いた上に浮き上がり防止のネットを掛けて

土を上から被せるだけです。

この工法なら一人でもできそうです。

しかも暗渠パイプだとどうしても時間経過とともに穴が

詰まってくるのですが、これだと20年以上持つとの実績

もあるそうです。

資材は納入されましたが、緑肥の漉き込みが終わるまでは

暗渠の施工は待とうと思います。

所感

1年間の研修が終了し、ひとり立ちした最初の週でした。

中々、作業が進みません。

一つは体力不足。

暑い季節ということもあるでしょうが、1日体力が持ちません。

半日もすれば剣スコはもちろん、ジョーレンもキツくなります。

体も痩せ細ってきてとうとう55kgまで落ちてきました。

剣スコに全体重乗せても、深く刺さってくれません。

まずは体力(体重)を付けなければと再認識させられました。

もう一つは痛めた右腕がもう1ヶ月くらいになるけど回復しないこと。

右腕に力が入らないので、力仕事に支障があります。(T_T)

先週土曜には、初めて姉夫婦が手伝いに来てくれました。

やはり、一人で作業するのと違い捗りますし、

なにより気が紛れます。

遠いので「また来てね」とは言いにくいですが、

来てくれて、ありがとう。

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