2023年6月末日をもって「こうべ果樹の就農学校」を卒業し、
いよいよ7月1日からは個人での活動が始まりました。
する事は引き続き耕作放棄地の開拓ですが、
これからは毎日作業できるので、一気にペースアップできるぞ!
と目論んでおりましたが、中々そうは問屋が卸してくれません。。
開拓記
伐採した竹で竹炭作り
圃場に倒れかかっていた竹を伐採し
長い間、圃場の隅に放置していたのですが、
邪魔で草刈りもできないので、竹炭にして
土壌改良材として有効利用しようと思います。
![](https://mt-book.com/wp-content/uploads/2e658e480e9acd5cdcaedb17f7b66193-1280x636.png)
周りに何も無い圃場とはいえ、万一に備えてすぐに消火できる
水を確保する必要があります。
幸い、東播用水が元々あったのでこれにホースを繋げられるよう
「町野式カップリング」を購入しました。
![](https://mt-book.com/wp-content/uploads/PXL_20230624_013843682_1-1280x720.jpg)
![](https://mt-book.com/wp-content/uploads/PXL_20230624_014048850_1-1280x720.jpg)
![](https://mt-book.com/wp-content/uploads/PXL_20230624_014437529_1-1280x720.jpg)
竹炭を作るには「無煙炭化器」があると簡単なのですが
これが只の金属製の輪っかのくせに異常に高い!
(数万円~数十万円まで)
なので、穴を掘ってそこで燃やすことにしました。
穴を掘って燃やすことで穴の中では酸欠となり、
灰になるまで焼けずに炭になります。
![](https://mt-book.com/wp-content/uploads/PXL_20230624_052812249_1-1280x720.jpg)
![](https://mt-book.com/wp-content/uploads/PXL_20230624_060755949_1-1280x720.jpg)
この作業、思いの外重労働で、何ヶ月も放置していたせいで
草やら葛が絡みついて、竹が抜けません。
燃やす穴まで運ぶのにバテてしまい、1日では終わりませんでした。
最初に燃やした日はまだ6月で研修中だったので、
次に行けたのは1週間後だったのですが、OMG!Σ(ll゚Д゚ll)
![](https://mt-book.com/wp-content/uploads/PXL_20230702_223255455_1-1280x720.jpg)
水が満水状態でした。
仕方なく、もう一つ穴を掘っていると・・・
次から次へと問題発生!
![](https://mt-book.com/wp-content/uploads/PXL_20230702_230327557_1-1280x720.jpg)
又しても塩ビパイプが出てきました。。。
![](https://mt-book.com/wp-content/uploads/a11b4bb3ba448d1fa402ac3dc62cc91f-27.jpg)
さすがにこの上で燃やすわけにもいかないので
さらにもう一つ穴を掘るハメに・・・
![](https://mt-book.com/wp-content/uploads/d7e56a74cb05ab5affc24306365964ff.png)
トラブルと体力の無さで遅々として作業が進みませんが
延べ3日かけてなんとか竹炭作りは成功しました。
![](https://mt-book.com/wp-content/uploads/PXL_20230703_030830579_1-1280x720.jpg)
消火する水はこれでもかと言うくらい
時間にして10分~15分くらいはかけたのですが
それでも、翌日まだ水蒸気が上がっていました。恐るべし。
![](https://mt-book.com/wp-content/uploads/PXL_20230707_021326422_1-1280x720.jpg)
草刈り
やっと邪魔な竹やら葛がなくなったので
草刈りができます。
![](https://mt-book.com/wp-content/uploads/73c11ca0f7a0c4d06a80503c19f88988-1280x633.png)
きれいになってスッキリしました。
![](https://mt-book.com/wp-content/uploads/PXL_20230624_060741399_1-1280x720.jpg)
今回、法面の笹やら葛を刈るのに、秘密兵器
オレゴンシュレッダーブレード2枚刃を使ってみました。
![](https://mt-book.com/wp-content/uploads/PXL_20230621_022704874_1-1280x720.jpg)
ここの法面にはガードレールやら大きい石などがあったので、
非常に危険でした。
威力は抜群でしたが、使う場所は選んだ方が良いですね。
明渠掘り
ずっと未着手だった、かつてバックホーを嵌めた方の
圃場の開拓に取りかかります。
まずは竹炭を作るために掘った穴に水がタプンタプンに
溜まっているのを排水します。
排水溝に流れ出るように水糸を張って
それに沿って掘っていきます。
こちらの圃場は泥濘が酷くバックホーが入れないので
剣スコとジョーレンのみで掘り進めます。
![](https://mt-book.com/wp-content/uploads/PXL_20230705_232655252_1-1280x2276.jpg)
![](https://mt-book.com/wp-content/uploads/PXL_20230707_023030082_1-1280x720.jpg)
![](https://mt-book.com/wp-content/uploads/PXL_20230706_235015514_1-1280x720.jpg)
![](https://mt-book.com/wp-content/uploads/PXL_20230707_002341052_1-1280x720.jpg)
塩ビパイプの調査
穴掘ってたら出てきた塩ビパイプがどこからどこに
繋がっているのか、調査します。
もしまだ使えそうなら、有効利用したいと思います。
塩ビパイプに沿ってひたすら掘り進めます。
んがっ!
![](https://mt-book.com/wp-content/uploads/shishio2-1.png)
ぎぃやぁぁぁーー!!
又してもトラブル発生!!
塩ビパイプに重なって何やら鉄のグレーチングのような物が
出てきました!!
![](https://mt-book.com/wp-content/uploads/PXL_20230709_225006490_1-1280x720.jpg)
![](https://mt-book.com/wp-content/uploads/PXL_20230709_225006490_1-1280x720.jpg)
次から次へと、なんで土の中にこんな物が埋まっているのでしょうか?
とにかく、放置するわけにはいきませんので、
塩ビパイプは一旦置いといて、この謎の鉄を掘り起こします。
![](https://mt-book.com/wp-content/uploads/PXL_20230709_221711546_1-1280x2276.jpg)
![](https://mt-book.com/wp-content/uploads/PXL_20230709_221711546_1-1280x2276.jpg)
今で言うアルミブリッジですが、これは鉄製。
スチールブリッジとでも言うのでしょうか?超重い。。
兎に角、ブリッジは無事掘り出すことができたので、
塩ビパイプの行方を辿ります。
取水口は、法面下のかつて明渠があったっぽい端に
ありました。
![](https://mt-book.com/wp-content/uploads/PXL_20230708_001010033_1-1280x720.jpg)
![](https://mt-book.com/wp-content/uploads/PXL_20230708_001010033_1-1280x720.jpg)
![](https://mt-book.com/wp-content/uploads/PXL_20230708_013220742_1-1280x720.jpg)
![](https://mt-book.com/wp-content/uploads/PXL_20230708_013220742_1-1280x720.jpg)
排水口は川へと繋がる用水路の法面に埋まっていました。
![](https://mt-book.com/wp-content/uploads/42eb9681a866e8bd41ced858c2391feb.png)
![](https://mt-book.com/wp-content/uploads/42eb9681a866e8bd41ced858c2391feb.png)
水を流してみたところ、途中で詰まることなく
ちゃんと排水口から流れ出ていました。
これは使えそうなので、活かす方法を考えます。
竹伐採
圃場に倒れかかっている竹が増えてきたので
伐採しました。
前から気になっていたのですが、暗渠の出口に
塩ビパイプが横たわっていて、とても邪魔でした。
この塩ビパイプは埋まってはいないのですが、
竹やら葛やらイバラなどが絡みつき、
取り除けなかったのですが、竹を伐採したことにより
ようやく取り除くことができました。
そうしたらなんと!有孔パイプでした!
![](https://mt-book.com/wp-content/uploads/PXL_20230707_020909269_1-1280x720.jpg)
![](https://mt-book.com/wp-content/uploads/PXL_20230707_020909269_1-1280x720.jpg)
引き替えに剪定ノコギリを又しても折ってしまいました。
イバラの物凄い太い幹を根元から切ろうとしたら、
なんと!!3つに折れてしまいました。
![](https://mt-book.com/wp-content/uploads/PXL_20230708_101813377_1-1280x720.jpg)
![](https://mt-book.com/wp-content/uploads/PXL_20230708_101813377_1-1280x720.jpg)
これで3本目です。。。
まだまだ道具の使い方が素人です。(T_T)
セスバニア田助の成長
6月10日に種を撒いた緑肥(セスバニア田助)ですが、
順調に育っています。
![](https://mt-book.com/wp-content/uploads/PXL_20230621_000833799_1-1280x720.jpg)
![](https://mt-book.com/wp-content/uploads/PXL_20230621_000833799_1-1280x720.jpg)
![](https://mt-book.com/wp-content/uploads/PXL_20230702_223006492_1-1280x720.jpg)
![](https://mt-book.com/wp-content/uploads/PXL_20230702_223006492_1-1280x720.jpg)
![](https://mt-book.com/wp-content/uploads/PXL_20230709_222011074_1-1280x720.jpg)
![](https://mt-book.com/wp-content/uploads/PXL_20230709_222011074_1-1280x720.jpg)
鋤き混みはあと1ヶ月くらいでしょうか?
暗渠資材納入
暗渠には砕石と暗渠パイプを入れようと思っていましたが
研修仲間の一人が梱包資材の「アスパックサラサラ」を
使った暗渠の施工のバイトに行ってきたらしく、
とても楽かつ安価に済むと聞きました。
発泡スチロールなのでとても軽く、一人で施工するには
うってつけと感じました。
![](https://mt-book.com/wp-content/uploads/PXL_20230706_224612729_1-1280x720.jpg)
![](https://mt-book.com/wp-content/uploads/PXL_20230706_224612729_1-1280x720.jpg)
これ一つで10m分の施工が可能で、施工方法は
排水口には塩ビパイプを埋め、アスパックサラサラを
20cm位敷いた上に浮き上がり防止のネットを掛けて
土を上から被せるだけです。
この工法なら一人でもできそうです。
しかも暗渠パイプだとどうしても時間経過とともに穴が
詰まってくるのですが、これだと20年以上持つとの実績
もあるそうです。
資材は納入されましたが、緑肥の漉き込みが終わるまでは
暗渠の施工は待とうと思います。
所感
1年間の研修が終了し、ひとり立ちした最初の週でした。
中々、作業が進みません。
一つは体力不足。
暑い季節ということもあるでしょうが、1日体力が持ちません。
半日もすれば剣スコはもちろん、ジョーレンもキツくなります。
体も痩せ細ってきてとうとう55kgまで落ちてきました。
剣スコに全体重乗せても、深く刺さってくれません。
まずは体力(体重)を付けなければと再認識させられました。
もう一つは痛めた右腕がもう1ヶ月くらいになるけど回復しないこと。
右腕に力が入らないので、力仕事に支障があります。(T_T)
先週土曜には、初めて姉夫婦が手伝いに来てくれました。
やはり、一人で作業するのと違い捗りますし、
なにより気が紛れます。
遠いので「また来てね」とは言いにくいですが、
来てくれて、ありがとう。
コメント