2023年3月から始めた耕作放棄地だった水田を
果樹畑にするための土壌改良もついに完結(?)です!
開拓記
明渠埋め戻し(籾殻で暗渠化)
川に沿った辺にも明渠を掘っていて、
あまり意味をなさないので、埋め戻しました。
せっかく掘った明渠をそのまま埋め戻すのは
惜しいので、掘り出し物(本当に掘り出した)の
有孔塩ビパイプがあったので、それと籾殻を利用して
暗渠にしました。
暗渠用の有孔塩ビパイプは思わぬ拾い物でしたが
穴が空いているので、そのまま土を被せてしまうと
穴から土が流れ出てしまいそうなので、
竹をパイプの周りに埋め込むことにしました。
取水口もネットで覆いましたが、土で塞がる
恐れがあるため竹で土留めしました。
上の写真の左側と奥側は谷になっていて
川が流れています。
明渠を掘らずとも、畦を切ってやれば自然と
川へ流れ出るはずです。
法面下の明渠は取りあえずそのままにしましたが、
掘った土が山になっていたので、
トラクターを入れる前に平らにならしておきました。
トラクターで鋤き混み
8月末に緑肥を刈ってから1ヶ月半、
ようやく堆肥と籾殻の搬入が終わり、
鋤き混みができるようになりました!
ワァ───ヽ(*゚∀゚*)ノ───イ
長かった。。。
研修先のご厚意でトラクターを貸して頂けましたので
一気に2つの圃場の漉き込みします。
元々、沼のような状態だった所から畦切りと暗渠で水を抜き
乾いてからは粘土が固まってコンクリートブロック
の塊のような土だったので、ちゃんとトラクターの刃が
食い込むのか心配でしたが、杞憂でした。
さすがトラクター。
もの凄いパワーでガッチガチの粘土の塊を粉砕してくれます。
それでも、1回だけではまだ塊が残るので、
2回3回と念入りに耕しました。
凸凹だった表面もきれいに平らになり、
粘土の塊だった土もフカフカになりました!
北側の細長い方の圃場もこの通り。
にんにくとイチゴを植える
トラクターで鋤き混みして畑っぽくなったので
ぶどうと桃の苗木が届くまでそのままにしておくのも
もったいないので、にんにくとイチゴを植えました。
ニンニクは15cm間隔、イチゴは30cm間隔で植えます。
イチゴはこのままでも良いのですが、
12月に実をならせることができないか、
実験しようと思います。
竹を割って、ビニールトンネルを作ろうと思います。
良い感じにトンネルの骨組みができたのですが、
100均のビニールだと幅が足りず、
暗渠資材アスパックサラサラが入っていたビニールでは
長さが足りません(T_T)
トンネル作りは一時中断です。
燻炭器なしで籾殻燻炭作りの実験
伐採した竹や葛を山積みしていましたが、
だいぶ乾いてきたので、燃やしてしまいます。
ついでに籾殻燻炭ができないか実験してみました。
通常、下のような専用の燻炭器を使うのですが、
持っていないので、焼却用の穴の一番底に籾殻を敷いて
その上で燃やしたら籾殻燻炭にならないか試してみます。
結果、籾殻は・・・
やっぱり、奥の方は生のまま残ってしまいました。
でも燻炭になっている部分もあり、
少ないですが使えなくはなさそうです。
葛刈り
ライフワークとなった葛刈りしました。
今回は、もの凄いボスクラスの根っこを
いくつもやっつけました。
上写真の赤線でカットするとこの根からは
もう生えてこないそうです。
所感
沼のような状態だった耕作放棄地を
開拓すること7ヶ月、ようやく畑っぽくなりました。
圃場の中でドジョウが泳いでいたのを
見つけたときは絶望しましたが、
あきらめずコツコツ開拓し続けた甲斐があり、
なんとかここまでこぎ着けました。
次なる難関はぶどう棚作りですが、
単管パイプの手配に少し時間がかかるので
すぐには着手できません。
また葛と竹との格闘の日々になりそうです。
コメント
コメント一覧 (3件)
はじめまして。
突然のご連絡申し訳ございません。
猪男様のブログ、いつも楽しく拝読しております。
特に果樹の新規就農レポートについて、大変興味深く拝読しております。
と言いますのも息子が「こうべ果樹の就農学校」に関心を寄せ
参加を希望しておりますが親としては受講後の事が心配です。
本人としましては1年受講後、独立就農ではなく雇用就農を希望しておりますが、
雇用先は見つけられそうでしょうか?
猪男様が受講された際に、実際に雇用就農された方はいらっしゃいますか?
ほとんどの方が独立就農されるのでしょうか?
実際に受講された方のご意見を賜りたく不躾を承知でご連絡させていただきました。
お忙しい中、大変恐縮ですがご返信いただけましたら幸いです。
みよこさん
コメントいただきありがとうございます。
「こうべ果樹の就農学校」はまだ始まったばかりで1期生2期生合わせて13名しかいないのですが、
その13名全員が独立就農を目指しており、残念ながら雇用就農したいという方はおりません。
相談はできると思いますが、就職口の斡旋や紹介などは期待できません。
高校や専門学校のようなものではないので、卒業後のことも基本自分でなんとかしないといけないと思います。
今研修中の1,2期生も農地の取得など各々自分で探しておりますが、みなさんとても苦労されています。
雇用就農を目指すにはあまり向いていないかも知れません。。。
「果樹の学校」では果樹栽培の実地研修、農機具や重機の実践などを教わることができます。
上記はあくまで私見になりますので、
神戸農政公社に相談されるのがよろしいかと思います。
ご参考になれば幸いです。
お忙しい中早急にご返信ありがとうございます。
経験者ならではのご意見で大変参考になりました。
やはり皆さん独立されるのですね。
そしてご苦労されているのですね。。。
猪男さんのブログからも大変さが伝わります。
息子の雇用就農という考えは甘いのかもしれませんね。
せっかくの機会ですし農政公社の方にも相談し検討しようかと思います。
この度は貴重なご意見を頂き本当にありがとうございました。