果樹の新規就農研修レポート47

今週の「こうべ果樹の就農学校」での研修をレポートします。

目次

研修レポート

ぶどうジベレリン

今週もぶどうのジベレリンに大半の時間を割きました。

ぶどうのジベレリンは2回行うのですが、

1回目のタイミングが満開3日以内となっており、

開花時期がすべての房で同じにならないので、

何回かに分けて行う必要があります。

1回目のジベレリンを別の日にすると、

2回目のジベレリンは1回目の10日後なので、

2回目も別日になってしまい、とてもややこしいことになります。

2回目の最後(ピオーネとシャインマスカット)が

土曜にようやく終わりました。

ジベレリンを散布した後、水滴が房に残ったままにすると

「ジベ焼け」という現象がおきます。

ジベ焼けは粒に黒い点や痣のような傷が残るので

商品価値が下がってしまいます。

ジベ焼けした粒

ジベレリンを散布した後、しっかり振るって滴を房に

残さないようにしないといけません。

水滴が残らないようによく振るう

ぶどう摘芯・誘引

ぶどう(紫玉)の摘芯・誘引をしました。

摘芯とは新しく伸びた枝(蔓)を葉っぱ15~20枚くらいで

切ってそれ以上伸びないようにすることです。

こうすることで、枝を伸ばすことに使っていた養分を実に

集中させることができ実を大きくすることができます。

副梢を葉っぱ1枚残してきり、巻きヒゲも取ります。

棚に誘引して他の枝と絡まないようにきれいに整理しました。

きれいに棚に誘引されたぶどうの枝

ぶどう摘粒

先週、練習で摘粒を少しやってみましたが、

今週からいよいよ本格的に摘粒の作業に入りました。

品種によりますが、1房に25粒~30粒になるように

内向きや下向き、上向き、傷ついた粒などの

不要な粒を取り除いていきます。

ぶどう園全部で2~3万房くらいあり、

その全ての房の摘粒を行います。

また長い戦いになりそうです。

ウッドチッパー研修

果樹の就農学校で研修を受けている同期の方が

借りている圃場でウッドチッパーの研修がありました。

元ワイン用ぶどうが植えてあった圃場ですが、

10年以上も耕作放棄されていたので、笹藪に飲み込まれ

酷い状態だったところを、夫婦でコツコツ復帰されています。

借った笹や切り倒した大木が圃場に残ったままになっていたので

ウッドチッパーで粉々に粉砕しました。

径14cmまでなら粉砕可能
粉砕したチップ
調子に乗りすぎて極太の丸太を詰まらせてしまった
KIORITZウッドチッパー

所感

ぶどうのジベレリンがようやく終わりましたが

これから摘粒に入ります。

6月末で研修修了となりますが、

それまでに終わりそうもありません。

これが最後の研修となってしまうのでしょうか?

番外編

ド根性ぶどう

ぶどう園で小さな奇跡を発見しました。

地面から生えたド根性ぶどう

なんと圃場にぶどうの芽が出ています。

除草剤で枯れた雑草をかき分けてニョキッと生えているのは

まさしくぶどうの葉っぱ。

掘り起こしてみると、切り落とした枝から根と芽が出ていました。

品種は何か分かりませんが、持ち帰って育ててみようと思います。

梅シロップ

6月3日に漬けた梅シロップが順調に育ってきました。

もうすぐ完成しそうです。

6月4日(2日目)
6月6日(4日目)
6月10日(8日目)
6月17日(15日目)

なぜこんなに水分が出てくるのか不思議です。

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