今週の「こうべ果樹の就農学校」での研修をレポートします。
研修レポート
ぶどうジベレリン
今週もぶどうのジベレリンに大半の時間を割きました。
ぶどうのジベレリンは2回行うのですが、
1回目のタイミングが満開3日以内となっており、
開花時期がすべての房で同じにならないので、
何回かに分けて行う必要があります。
1回目のジベレリンを別の日にすると、
2回目のジベレリンは1回目の10日後なので、
2回目も別日になってしまい、とてもややこしいことになります。
2回目の最後(ピオーネとシャインマスカット)が
土曜にようやく終わりました。
ジベレリンを散布した後、水滴が房に残ったままにすると
「ジベ焼け」という現象がおきます。
ジベ焼けは粒に黒い点や痣のような傷が残るので
商品価値が下がってしまいます。
ジベレリンを散布した後、しっかり振るって滴を房に
残さないようにしないといけません。
ぶどう摘芯・誘引
ぶどう(紫玉)の摘芯・誘引をしました。
摘芯とは新しく伸びた枝(蔓)を葉っぱ15~20枚くらいで
切ってそれ以上伸びないようにすることです。
こうすることで、枝を伸ばすことに使っていた養分を実に
集中させることができ実を大きくすることができます。
副梢を葉っぱ1枚残してきり、巻きヒゲも取ります。
棚に誘引して他の枝と絡まないようにきれいに整理しました。
ぶどう摘粒
先週、練習で摘粒を少しやってみましたが、
今週からいよいよ本格的に摘粒の作業に入りました。
品種によりますが、1房に25粒~30粒になるように
内向きや下向き、上向き、傷ついた粒などの
不要な粒を取り除いていきます。
ぶどう園全部で2~3万房くらいあり、
その全ての房の摘粒を行います。
また長い戦いになりそうです。
ウッドチッパー研修
果樹の就農学校で研修を受けている同期の方が
借りている圃場でウッドチッパーの研修がありました。
元ワイン用ぶどうが植えてあった圃場ですが、
10年以上も耕作放棄されていたので、笹藪に飲み込まれ
酷い状態だったところを、夫婦でコツコツ復帰されています。
借った笹や切り倒した大木が圃場に残ったままになっていたので
ウッドチッパーで粉々に粉砕しました。
所感
ぶどうのジベレリンがようやく終わりましたが
これから摘粒に入ります。
6月末で研修修了となりますが、
それまでに終わりそうもありません。
これが最後の研修となってしまうのでしょうか?
番外編
ド根性ぶどう
ぶどう園で小さな奇跡を発見しました。
なんと圃場にぶどうの芽が出ています。
除草剤で枯れた雑草をかき分けてニョキッと生えているのは
まさしくぶどうの葉っぱ。
掘り起こしてみると、切り落とした枝から根と芽が出ていました。
品種は何か分かりませんが、持ち帰って育ててみようと思います。
梅シロップ
6月3日に漬けた梅シロップが順調に育ってきました。
もうすぐ完成しそうです。
なぜこんなに水分が出てくるのか不思議です。
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